2013年 10月 27日
苦境の中国、レアアース「資源外交」
苦境の中国、レアアース「資源外交」
こうの一郎氏 ブログ転載
http://ameblo.jp/konoichiro/entry-11652804450.html
2013-10-26
今日の産経新聞に「『日米欧の訴訟 確実』中国レアアース是正勧告」
WTO中間報告の記事が載っていました。 中国のレアアースの輸出
制限をめぐる通商紛争です。
世界貿易機関(WTO)紛争処理小委員会が、中国の規制は不当とする
日本、米国、EUの主張を大筋認め、中国に是正勧告をする中間報告をまと
めたことで、日米欧の勝訴が確実になるとのこと。
レアアースは、ハイテク産業に欠かせない素材です。中国は豊富な出産量
を背景に廉価で輸出できたため、1980年代から2010年代まで世界の
シェア90~95%の寡占状態を維持してきました。
思い出すのは、尖閣諸島で中国ともめた時、中国はレアアースを外交手段
に使い、輸出を数日間停止したことがあります。日本はレアアースをほとん
ど中国に依存していた為混乱しました。
ところが、今では、中国のレアアースは過去10年間で最低の価格になって
います。
日本も中国依存を反省し、レアアース調達先の多様化や使用済みレアアースの
リサイクルなど対応しました。
その結果、中国はレアアースの最大の輸出国日本を失い、中国国内では
レアアース産業が衰退し、生産中止に追い込まれるなど業績が悪化しています。
石油ショックの時と同様、日本の底力を知るいい事例ではないでしょうか。
傲慢な中国の外交が失敗した事例です。中国も自国のみのことを考えている
外交では通用しないことを知る必要があります。
いる外交では通用しないことを知る必要があります。
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